四大精霊



四大精霊


四大精霊とは水のウンディーネ(あるいはニンフ)、風のシルフ(あるいはシルヴァン)、 大地のノーム(あるいはピグミー)、火のサラマンダー(あるいはヴァルカン)の4つ。
医師であり錬金術師としても知られるパラケルスス(本姓ホーエンハイム)が提唱した存在で、世界を構成する火、土、水、空気の4つの元素を司るとされた。

ウンディーネは女性の姿をとる水の妖精。
フケーが『ウンディーネ』で描いているように、 魂を持たず、人間の男と結婚することで魂を得る存在とされている。

シルフは風の精霊。女性形としてシルフィードがある。
空気を司り、ふつう人の目には見えない。 そのため姿形は様々に伝えられ、一定しない。

ノームは地中に棲み、おおむね小柄な老人の姿をとる。
土と岩石と金属を司り、鍛冶に長けているともいわれるが、ドワーフと混同されている部分が多いようだ。

サラマンダーは火の中に棲むトカゲ。
もとはただのサンショウウオだったが、いつしか火を消す能力を持ち、さらに火を生み出す力を身につけた。
他の3精霊がパラケルススによる完全な創作であるのに対して、 サラマンダーはもっと古くからその存在が知られていた。

FFにも、四大を司るものが登場する。クリスタルだ。

1の主人公は、4つのクリスタルに光を取り戻すことで、世界に平和をもたらす。
3では、4つのクリスタルに宿る勇者の記憶を主人公が受け継ぎ、ジョブチェンジする。
4では、国々の間でクリスタルの争奪戦が繰り広げられる。
5も、3と同じくクリスタルはジョブチェンジのための要素だ。

これらのナンバーには、総じて四大を司るクリスタルが登場する。
その点、9は、星の核たるクリスタルが登場するものの、これは元素を司っていない。 稀なケースといえる。

んで、な〜んでこんな話をしているかというと、 FFシリーズには四大のクリスタルは登場しても四大精霊は登場していないんじゃないかと、 そんなことを考えはじめまして。

シルフは召喚獣として4やタクティクスに登場している。
サラマンダーも召喚獣としてタクティクスに登場し、9では人名として使われている。2や3ではモンスターだ。
レヴァナントウィングでは、シルフ、サラマンダーに加えて、 ノームが幻獣として登場しているらしいけど、ウンディーネが欠けている。

たぶん、いままでに四大精霊が一堂に会したことは無い。

唯一の例外が3。
ラストダンジョンへの道を塞ぐ石像を破壊するため使用する「4本の牙」に宿る力が、 ウンディーネ、シルフィード、サラマンドラ、ノームに由来していることが攻略本に書かれている。
ただし、ゲーム中でこのことが明かされる場面は無い。


……だからなんだって話なんだけどさ。

Jul.11.2009



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