ラニとエアロ


ラニとエアロ


ラニは、美の狩人と呼ばれる。

アレクサンドリア王女ガーネットが城から持ち出した銀のペンダント。
ラニは、女王ブラネの依頼を受けてガーネットらを襲い、この国宝の奪還を試みる。

彼女は大斧の使い手で、身の丈ほどもある得物を振るう姿はとても豪快だった。
その戦闘スタイルから、近接戦闘を得意とするパワータイプだと分かる。
スピードも悪くない。

ただラニとの戦闘でもっとも印象的なのは、彼女の使う魔法が多彩だったこと。
彼女はファイラ、ブリザラ、サンダラそしてウォータと高度な攻撃魔法を使うと同時に、 ライブラで敵(つまりジタンたち)の状態を見ながら戦術を組み立てていく。
黒魔法と白魔法の両方を使いこなすことから、ラニが赤魔道士であることは明白だ。

さらにもう一点、 僕が個人的に注目したいのは、ラニが使用する攻撃魔法にエアロラが含まれていること。

ご存知のとおり、僕は風の魔法エアロに深い思い入れがあり、 自分に都合の良いオリジナル設定をつくったりしているんだけど(笑)、 ラニがエアロラの使い手であることはとても重要だ。

僕はずっと、FF9の世界にエアロは無い、と思い込んでいたんだけど、 この事実は、ガイアに魔法としての「エアロ」が存在する可能性を示している。
さらに、おそらくエアロ、エアロラ、エアロガという体系も存在すると考えられる。 ラニが使うファイラ、ブリザラ、サンダラは、それぞれファイア、ブリザド、サンダーの上級魔法だ。
逆にいえば、エアロラの下級魔法であるエアロが存在すると想定することもできる。
当然、エアロガの存在の可能性も出てくるわけだ。

ラニが炎氷雷水の属性魔法とエアロを使うという事実は、 風の魔法をすべての攻撃魔法の基幹ととらえている僕にとって、恰好の考察材料になる。

ただ、この論には大きな穴がある。

それは、ラニが使うエアロラが、他の白黒魔法と異なりリフレクに反射されないこと。
じつは、これは全ての青魔法に共通して見られる特徴なのだ。
逆に、リフレクの反射効果を無視する白魔法はデスペルとジュエルのみ。
黒魔法もドレインとアスピル、メテオ、コメット、ジハードに限られる。

エアロラが青魔法に属する可能性も捨てきれない。
黒のワルツ3号が青魔法ブレイズを使用できたことも、この問題をより複雑にしている。

まあ、どうにでもこじつけられそうだけどさ(爆)
Dec.26.2008



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