杖と棒の分類
杖と棒
たとえば、八角棒は名称こそ「棒」だけど、武器の分類では「杖」に属している。
だから僕は、八角棒のことを便宜的に杖と呼んでいる。
もともと日本語では、杖と棒の区別がつけづらいしね。
それでもFFシリーズでは、伝統的に「杖」と「棒」を明確に区別してきた。
たとえばFF9では、杖は黒魔道士ビビの、棒(ロッド)はガーネットの専用武器だ。ガーネットは白魔法の使い手だから、棒は白魔道士の専用武器ともいえる。
黒魔道士が杖を使い、白魔道士は棒を使う。じつは、このパターンはとても珍しい。
杖と棒が初めて区別されたFF3から考えてみると、
3ではおおむね、杖は白魔道士の、棒は黒魔道士の専用武器とされている。
4でも、杖は白魔道士であるローザとポロムの、棒は黒魔道士であるパロムの専用武器だ。
逆に白黒両方の素質を持っていたリディアやテラは、杖も棒も使いこなせた。
5でも、やはり杖は白魔道士の、棒は黒魔道士の専用武器となっている。
9では、それが逆になっている。
杖は黒魔道士ビビの、棒は白魔道士ガーネットの専用武器だ。
これは、たぶん6、7、8とジョブの概念があいまいなナンバーが続いたのが原因。
しかもこれらには、杖と棒の一方または両方が武器として登場しなかった。
さらに7のエアリスが棒を専用武器にしていたのも強く影響したんじゃないかな。
エアリスのリミット技は、白魔法を思わせるものばかりだったしね。
これで「白魔道士は棒」という新しい観念が生まれた。
そうして9では、棒は白魔道士の専用武器となり、逆に杖は黒魔道士の専用武器になった。
10では、召喚士ユウナは杖も棒も装備できる。
以後のナンバーでも、杖と棒の区別はあいまいになっているみたい。
タクティクスだと杖は白魔道士の、棒は黒魔道士の専用武器になっていて、
FF5以前の概念が復活しているのが興味深い。
Sep.7.2008
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