初チョコ

あらためて思う。
このカップルは需要が無い(なにをいまさら・笑)
また趣味に突っ走っています。ミコトがサラマンダーにバレンタインチョコを渡すの図。
さすがにカカオを育てていては間に合わないことに気づいたミコトは、大急ぎでチョコレートの作り方を菓子本で調べました。
エーコあたりをとっつかまえて一緒に作ったかも。
友チョコもいいけれど、こういう正統派古典的イベントもいいよね、という話。
異世界テラにいた頃は、感情が乏しく、自分の気持ちを表現することが不得手だったミコトも、ガイアという新しい世界で暮らしはじめてからは、表情も豊かになっていったはず。
さらに人との関わりを持つ中で、様々な感情も生まれてくることだろう。
サラマンダーに抱く恋愛感情も、そうして芽生えたのだと思う。
考えてみると、サラマンダーとミコトはとても似ている。
ゲームの開始デモ画面で、サラマンダーはこう問いかけてくる。
「自分が何をしたいか 何が出来るのか。今、その答えを出せというのか…」
そしてミコトは、クジャの暴走によってテラが破壊されたとき、ジタンに問いただした。
「わたしはガーランドに力と魂を与えられた……。そう、クジャやあなたの代わりになるように……。でもガーランドもテラももう滅ぶ……。それなら私の存在はどこにあるの? なんのために私は生きているの?」
2人とも、自分が生きる意味を見出せずに悩み、苦しんでいた。
同じ痛みを胸に抱いていた。
いずれ彼らは、自ら投げかけた問いに、自ら答えを出すだろう。
僕が思い描くサラマンダーとミコトの関係は、その答えのひとつなんだ。
Feb.13.2010
チョコレートを渡した後。

「味はおかしくないかしら」
「そんなことはない」
「あなたは甘いのが苦手かと思って、甘味を抑えたのだけど」
「ちょうどいい」
「そう、良かった」
「……」
「……」
「……ごちそうさま。うまかったよ」
「……ええ」
この2人は、内心はドギマギしていても、表面上は淡々と会話をしていくんだろうな。
いつもどおりの冷静なやりとり。
お互いに好意を示す方法を知らない、そんな2人だと思う。
Feb.24.2010
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