誰が渡すか

バレンタインデーということで描きました。
サラマンダーをめぐる三つ巴＋α。
10000HIT記念も、これですませます（爆）。

「焔のダンナには、ダゲレオ産の高級カカオをふんだんに使った、甘く香り高いチョコレートを贈るわ」
「ふっ、サラマンダーは甘い物は得意ではない。ブルメシア特産のコーヒーを混ぜビターに仕上げたわたしのチョコレートの方が、あやつの好みに合うじゃろう」
「コンデヤ・パタの山ブリ虫！　これに勝る隠し味は無いわ！」

「……さっきからなんの話をしているのかしら」
「知らん」

FF９のサラマンダーに関わるカップリングについては、サララニ、サラフラ、サラエーの三大勢力がある。
まず間違いないでしょう。

美の狩人ラニは賞金稼ぎで、裏家業世界№１であるサラマンダーと共に、女王ブラネの依頼を受けます。
依頼内容は王女ガーネットが持ち出した宝珠、銀のペンダントの奪還と、黒魔道士兵ビビの破壊。しかし２人は、同じ依頼を受けたものの別行動をとり続けます。
どうやら、サラマンダーを出し抜こうとラニが先走ったために、コンビとして動けなかったようですね。
そもそもコンビだったのかも怪しい。

ちなみに２人の年齢は、サラマンダーが27歳、ラニが19歳。けっこうキャリアの差がありそう。
ラニの独走は、たんなる若気の至りかも。

結局、ラニが宝珠を手に入れようとエーコを人質に取ったことが気にくわず、サラマンダーが一方的にコンビを解消しました。
しかしその後は和解したらしく、エンディングでは、２人が連れだって旅をしている様子も見られます。
公式でも、おそらくカップリング第１候補。
だけど、とにかくゲーム中でのからみが少ない。

フライヤは、フラットレイという恋人がいるため、カップリング候補としては押しが弱い。
初対面の時も、ご機嫌斜めだったフライヤとサラマンダーは喧嘩寸前にまでなりました。
しかしその後は、思いのほか意気投合。酒を酌み交わし、過去を語らい、互いに背中をあずけ……。
サラマンダーがもっとも心を開いている相手は、ジタンではなく、じつはフライヤなんじゃないでしょうか。
その後の火の祠、パンデモニウム、インビンシブル、黒魔道士の村で用意されている固有の会話イベントが、２人の関係に含みを持たせています。
これらのイベントでサラマンダーとフライヤは、これからなすべき事について同一の見解を示し、連携します。

彼らは、とにかくからみが多く、しかも気が合う。
この点でフライヤは、ラニの一歩も二歩も先をいっていますね。
フライヤが21歳と、年まわりもよろしい。

エンディングでフライヤとフラットレイが寄り添うようなことがなかったら、名実ともに公式カップリングになったかもしれません。

エーコは……どうかんがえてもキャラ的にありえないカップリングなんですが、なぜか根強い人気がある。
そもそもこの２人の出会いは、人質になっていたエーコをサラマンダーが救う、というものでした。
ある意味いちばんドラマチック（笑）。

ちなみにエーコは６歳。手を出せば死刑もの（爆）。

からみの多さではフライヤに劣らないエーコですが、彼女はあくまでサラマンダーを批判しつづけます。
ジタンと対立して単独行動をとりたがり、仲間の言動を冷ややかに見るサラマンダーを、エーコは目の敵にします。
ただエーコの態度はあくまで明るく、サラマンダーをみんなと同じ仲間の輪に入れようと努力しているようにも見えるんですよね。
思えばエーコは孤独になることを恐れ、サラマンダーは孤独に慣れすぎていました。こうした性質の差が、すれ違いの一因だったのかもしれません。

そうしてサラマンダーは、ある時から、ジタンたちを「仲間」と認めます。
テラのブラン・バルでジタンが姿を消したとき、彼を探してまわるエーコにサラマンダーが同行を申し出ます。
この後、２人が会話するなどのイベントはありませんが、きっとエーコもサラマンダーへの態度を軟化させたことでしょう。

エンディング後は、すっかり性格が丸くなったサラマンダーとエーコが、親戚のおじさんと姪っこみたいに接するといい。
煙たがるサラマンダーに、エーコが「大好き」とまとわりつくのを希望（笑）。

そんなこんなで三つ巴。
ミコトは、バレンタインデーのことがいまいちよく分かっていません。

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